人によって胃腸の調子は異なりますが、その日の体調も大きく関係している可能性もあります。
特に日本人は世界的にも見ると胃腸が弱い人が多いと言われる民族でもあります。
これにはいくつもの通説があるのですが、医学的には実証されていないのがほとんどです。

数百年前に日本を訪れたとあるドイツの学者が日本人はとりわけ清潔で奇麗好きな民族であると述べていました。
日本では江戸時代に当たるころですが、ヨーロッパではちょうど近代化が進んでいる時期でした。
当時のパリやロンドンの都市では人口が30万人程度だったのに対して、江戸では100万人を超え、世界でも唯一の大都市だったと言われています。
ヨーロッパでは排泄物などは川や海に垂れ流していたため、深刻な疫病が発生していました。

一方で人口の多い江戸ですが、排泄物は土に返すことで肥料として使用されていました。
よって川や下水の衛生環境が本当に良いものであったため、町全体が奇麗だったと考えられます。
このことから日本人は奇麗好きであることは言うまでもないかもしれません。

しかし衛生環境が良いほど免疫力が低下しやすい傾向にあります。
疫病などをほとんど経験していない日本人はヨーロッパの人に比べて菌に対する免疫が衰えている可能性があります。
そのため少量の有害物質でも激しい胃痛に襲われることも多くなります。
世界の中には水たまりの水を直に飲んでいる民族も存在しますが、日本人は昔から清潔な井戸から水を蓄えていました。
汚れた水には特に敏感に反応してしまうため、海外に行く日本人は水による胃痛を経験してしまう人も少なくありません。

それでも最近では胃腸が弱い原因は衛生面だけにとどまらないことが判明しています。
もちろん飲み水を変えるだけで胃痛は改善する場合が多いですが、どんな努力をしても胃痛が治まらない可能性もあります。
そのような場合は他にも原因がいくつかあるため、考え直す必要があります。

胃痛の原因はどのようなものが考えられる?

清潔な生活を送っていても胃痛が治まらない場合は、ストレスが大きく関係している可能性が高いです。
最近では日本人の奥ゆかしさが胃痛をもたらしていると主張している学者も多いです。
胃腸が弱い原因は衛生環境よりも気の要素が深いと言われます。

例えばアメリカやヨーロッパではコミュニケーションやスキンシップはオープンに行う習慣があります。
高貴なお客さんや友人の前であっても、自己主張は非常に積極的であることがよくわかります。
外国ではいかに自分を表現するかが出世の鍵でもあるため、積極的でなければ社会で認めてもらえないこともあるのです。

ところが日本は本音と建前を使い分ける必要があるため、例え親しい友人同士でも親密な意思伝達を行う人の割合は少ないと言われています。
そして集団主義を基本においた教育を行うため、あまり個性を強調しすぎている場合は目立ってしまいます。
「おもてなし」はまさに日本の誇りでもありますがお客様に対する笑顔と接客は自作自演であり、これらの行為はかえって大きなストレスを生むことになりかねません。

外国人が多くなっている日本ですが、彼らが唯一不満に感じている点が本音と建前を使い分けるという事です。
何事もはっきりと主張する外国人は、奥ゆかしい日本人と親密な関係を作ることが困難であると考えている人が増えているそうです。
そのうえスキンシップ自体も行う習慣がないため、本当の友達を作ることは難しい社会であることは間違いないでしょう。

東日本大震災の際には他人に気を配る日本人の姿が世界中で絶賛されていました。
しかしこれが逆に対人関係を作ることができなくなって、ストレスで胃腸が弱い体質を作っている可能性は高いと考えられます。